One DirectionのStory Of My Life サウンドも良いが歌詞が素晴らしすぎる

Story Of My Life (One Direction)

One Direction(ワン・ダイレクション)のStory of My Life。NTTドコモのCMにも起用され、そのキャッチーな曲調から、ポジティブな歌詞を連想してしまいますが、100%ポジティブではないというのが真相です。下の解説にみ書いていますが、複数の解釈ができるポイントがいくつかあるように思います。読み手によって様々な解釈ができるということは、それだけよい歌詞という証拠なのかもしれません。

そもそも歌詞に出てくるsheが前の彼女なのか、今の彼女なのか、それすらも議論の余地が大いに残されています。判断できません。MVを見ると、she = 母親なのではないかと思わせる映像もあり、それだけ歌詞の奥行きを深くしています。

この記事ではStory Of My Lifeの歌詞や意味の解説と、歌詞に使われている英語表現やフレーズの解説をします。歌詞カードに付いてくる対訳はあくまでも一つの解釈です。英語の歌詞を英語で読み取って、あなただけの日本語訳や和訳をしてみてくださいね!

本サイトでは、批評・研究の目的での引用に留め、歌詞の全体像やその対訳・翻訳・和訳は、著作権や翻訳権の関係で載せていません。英語の歌詞についてはgenius.com>Story Of My Lifeをどうぞ。

歌詞全般について

ここは一つの解釈なので、リスナーによっては異なる解釈をする方もいるかもしれない、という前提でお読みください。歌詞の主人公は、失恋により虚ろな状態になっています。別れた彼女との思い出を反芻していく中で、自分が選ぶべき道は、前に進むことしかないと悟っていきます。歌詞の後半に行くほど、主人公の前に進んでいく気持ちは高まり、最後には彼女との決別を受け入れます。私はそんな風に解釈してみました。主人公の気持ちが後半になるにつれて前向きになっているのであれば、初出のstory of my lifeと、後半のstory of my lifeのもつ意味合いはまた違ってくるかもしれません。この曲はサウンドも抜群に良いですが、歌詞を考えれば考えるほど、そのストーリーに引き込まれています。不朽の名曲となること間違いないでしょう。

英語の歌詞と和訳のヒント

written on these walls are the stories that I can’t explain

倒置が使われています。the stories that I can’t explain are written on these wallsが倒置される前の文。「壁には説明できない物語が書かれている」という内容です。いきなりthese wallsというフレーズが出てきて、リスナーを一気に歌詞の世界観に引き込んでいます。

I leave my heart open but it stays right here empty for days

leave A openは「Aをオープンのままにしている」という意味。「心をオープンにしている」が、「何日間もここが空虚なんだ」と言っています。right hereはmy heartを指し示しています。

she don’t feel the same about us in her bones

she doesn’tとなるはずですが、あえてdon’tを使うことで、クールな響きにしています。文法的には間違いですが、そうすることでスラングのような響きを演出しています。in her bonesは「骨の中で」=「心の髄から」という意味。彼女と歌詞の主人公は、同じ気持ち(相思相愛)という関係にはないことがわかります。

when I die these words will be written on my stone

my stoneは「暮石」のこと。「僕が死んだ時に、暮石にはこれらの言葉が刻まれるだろう」と歌っています。「these wordsって何だろう?」と、リスナーに疑問を持たせる手法は、上のthese wallsのところと同じですが、歌詞のつくりがうまいですね。

I’ll be gone tonight

「僕は今晩行ってしまうだろう」という意味。ここは解釈が分かれるところで、「旅立つ」ともとれますし、「別の世界へ旅立つ (=死)」ともとることができます。

the ground beneath my feet is open wide

「僕の足元の地面は大きく開いている」も2通りの解釈が可能。地面が大きく開いて飲み込まれてしまう、というマイナスの意味、もしくは前途は大きく開かれている、というプラスの解釈です。

the way that I’ve been holding on too tight

直訳すれば「僕がずっときつくしがみついてきた道」です。ここは「自分のこれまで歩んできた道」ことを言っていると思われます。

with nothing in between

ここは「間には何もない」という意味になります。「間」というからには、「何」と「何」の間なのかという議論になります。私の考えでは、the groundとthe wayの間を意味するのではと考えています。大きく開かれた地面と、これまで歩んできた道の間には、何もないと言っていると考えています。間には何もないということは、つながっているということ。つまり、どんなことがあったにしても、これからもこれまでと同じような生き方をしていくということと私は捉えています。

story of my life

このフレーズも2つの解釈があります。単純に「これが僕の人生だ」という捉え方もできれば、「僕の人生はいつもこうなんだ」という嘆きの入った意味合いでとることもできます。実際に、story of my lifeは、後者の意味で使われるフレーズでもあるようです。こちらの解釈が正しいのではないでしょうか。そう考えると、この曲のイメージがガラッと変わる気がしませんか?

I take her home, I drive all night to keep her warm

「彼女を家に送り、彼女を温かくするために夜通し運転する」、これらの動作がどういう意味を持つかは、story of my lifeの解釈の仕方で変わってきそうです。

time is frozen

「時間は凍りつく」=「時間は止まる」と解釈してよいでしょう。このフレーズの前と後の歌詞に注目すると、彼女を家に送ったり、夜通し運転して彼女と時を過ごすことは、良い思い出として残っていて、主人公の心の中では、そこで時間が止まっている(良い思い出のまま記憶が残っている)ということではないでしょうか?

I give her hope, I spend her love until she’s broke inside

そしてtime is frozenの後のフレーズは、失恋を思わせるようなラインと考えてはどうでしょうか? つまり、「僕は彼女に希望を与えて(期待だけさせた)、彼女の内面がボロボロになるまで、愛を使い果たした」ということ。brokeは「一文無し」という意味ですが、お金が一銭もなくなるまで、愛情を使い果たしてしまったということではないでしょうか。

written on these walls are colors that I can’t change

冒頭に出てきたフレーズと似ていますが、こちらは「変えられない色」が壁に刻まれていると歌っています。変えられない色とは、「二人の過去」のことを言っているのでしょう。

leave my heart open but it stays right here in its cage

ここも先述の歌詞に似ていますが、「心が檻の中に入ってしまっている」と歌っています。

I know that in the morning now I’ll see us in the light upon the hill

「朝には、丘の上で光に照らされている自分たちを見ることができるだろう」という意味。どんなことがあっても、時は流れ、いずれはお互い前を向いて歩いていかねばならない、ということを意味しているでしょうか。

although I am broken, my heart is untamed still

「僕は壊れているが、僕の心はまだ飼いならされていない」という意味にとれます。「飼いならされていない」=「自由」ということ。主人公は確かにズタボロの状態だが、新しい方向へ進もうとする気力はまだ残されているということ。

the fire beneath my feet is burnig bright

1コーラス目では「地面」だったところ。今度はfireに変わっています。「僕の足元の炎は、明るく燃え上がっている」ということ。炎は「情熱」を表し、主人公が前向きさを取り戻していると感じることができます。

I been waiting for this time to come around

I (have) been …。come aroundは「やってくる、巡ってくる」の意。「僕はこの瞬間がやってくるのを待ち望んでいた」ということ。

baby running after you is like chasing the clouds

「ベイビー、君の後を追いかけるのは、雲を追いかけるようだ」という主人公のセリフです。別れた恋人への未練をやっと捨てられた主人公の気持ちがうかがえると私は思うのですが…。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする