Mike PosnerのI Took A Pill In Ibiza 曲も良いけど歌詞はもっと良い

I Took A Pill In Ibiza

Mike Posner(マイク・ポズナー)のヒット曲、I Took A Pill In Ibizaを取り上げてみました。ワンコーラス歌い終わった後の間奏がとても特徴的で、何度も聴きたくなる「クセ」のある曲に仕立てています。ボーカルも十分特徴的ですが、注目してほしいのはストーリーのある歌詞の内容です。

この記事ではI Took A Pill In Ibizaの歌詞や意味の解説と、歌詞に使われている英語表現やフレーズの解説をします。歌詞カードに付いてくる対訳はあくまでも一つの解釈です。英語の歌詞を英語で読み取って、あなただけの日本語訳や和訳をしてみてくださいね!

本サイトでは、批評・研究の目的での引用に留め、歌詞の全体像やその対訳・翻訳・和訳は、著作権や翻訳権の関係で載せていません。英語の歌詞についてはgenius.com>I Took A Pill In Ibizaをどうぞ。

歌詞全般について

歌詞の主人公はMike Posner自身です。ミュージシャンとして酸いも甘いも味わってきた、彼自身の経験をベースにして描かれています。ドラッグをやったという出だしの歌詞がまず衝撃的で、聞き手を一気に引きつけます。主人公が切に訴えるのは、成功者の影の部分。成功の後の堕落、一度成功を味わってしまった者にしか訪れない苦悩が語られています。救いなのは、歌詞の後半。主人公が再起しようと、初心に戻ってやり直そうとしている姿があることです。落ちるところまで落ちて這い上がっていく過程をなぞっていくことで、リスナーにも一種のカタルシスが訪れるのです。

英語の歌詞と和訳のヒント

I took a pill in Ibiza

pillとは「錠剤」のことですが、ここではドラッグのことを指しています。Ibizaは、イビザ島のことで、地中海沖合にあり、1990年代以降、ダンスミュージックの中心地として有名であるとか。泡パーティーで有名。

to show Avcii I was cool

Avicii(アヴィーチー)はEDM(Electrical Dance Music)界で有名なアーティスト。ここは「アヴィーチーにカッコいいところを見せたくて」という意味です。

when I finally got sober

「最終的にしらふになった時に」の意。ドラッグをやった後正気に戻った時ということ。

felt 10 years older

I felt 10 years older。「10歳も歳をとったように感じた」ということ。浦島太郎状態ですね。

but fuck it

fuckはイライラを表しています。

it was something to do

「それがすべき何かだったんだ」というのが直訳です。その時にはそうせざるを得ない状態だったということでしょうか。それとも、そうすることがカッコいいことのように思えたということでしょう。

I’m living out in LA

live out in …で「…の郊外に住む」となります。

I drive a sports car just to prove I’m a real big baller

スポーツカーに乗る歌詞の主人公。just to prove …は「…を証明するため」と訳します。ballerは「成功者」のこと。つまり、自分が成功者だということを見せつけるために、スポーツカーに乗っているという意味。主人公は、そこに喜びを見出しているわけではなく、逆に虚しさを感じています。

cause I made a million dollars and I spent it on girls and shoes

cause = because。百万ドル稼いだが、すべて女遊びや靴に使ってしまった。稼いだ金は使い果たして、残っているのはスポーツカーだということ、ともとれます。

you don’t wanna be high like me

wanna = want to。highは「高位の」という意味ですが、やはりここは自虐的であり、「僕みたいな、お高くとまった奴にはなりたくないだろ」とリスナーに訴えています。

never really knowing why like me

never really knowing whyで「なぜだか本当に分からずに」の意。何が「分からずに」なのかは明らかにはされていません。

you don’t ever wanna step off the roller coaster and be all alone

「ローラーコースターを降りて、ひとりになんてなりたくないだろ」と和訳できます。ローラーコースターは成功者としての生活を比喩しています。目まぐるしく華々しい生活を指していると思われます。歌詞の主人公は、そのローラーコースターを降りて、落ち目の生活をしていることが伺えます。

you don’t wanna ride the bus like this

「こんな風にバスに乗りたくないだろ」という意味です。バスは先に出てきたローラーコースターと対照的に描かれています。

never knowing who to trust like this

who to trustで「誰を信じるべきか」という意味。主人公は、信じられる人が誰もいない、そういう生活を送っています。もしくは、信じられる人が誰もいくなってしまったということかもしれません。

you don’t wanna be stuck up on that stage singing

stuck-upで「高慢ちきな」という意味があるそうです。「ステージでお高くとまって歌っている僕になんてなりたいとは思わないだろ」という悲痛な訴えかと思われます。また、stuckの意味には「行き詰まって」という意味もあるので、ここはそういう意味合いも重ねられているかもしれません。

all I know are sad songs

all I knowで「僕が知っているすべて」=「僕は…しか知らない」という意味。知っている歌は「悲しい歌だけ」というのは寂しいですね。

I’m just a singer who already blew his shot

blow one’s shotで「ショットを放つ」ですが、主人公は歌手であることを考えると、「ヒットを飛ばす」という意味になるでしょう。「僕は既にヒット曲を飛ばしてしまった歌手だ」ということ。

I get along with old timers

old-timersで「古参者」のこと。古くからのファンとはうまくやれているということでしょう。つまり、自分の昔のヒット曲を知っている人達からは、かろうじて曲を聴いてもらえる存在でいられるということ。

cause my name’s a reminder of a pop song people forgot

直訳すると「僕の名前は、人々が忘れてしまったポップソングを思い出させるものになっている」となります。実際に、作曲者のMike Posnerは「Cooler Than Me」というヒット曲で知られています。

I can’t keep a girl, no, I cut ‘em all loose

‘em = them。cust (break) looseで「切り離す、自由にする」の意。付き合った女の子たちと続かず、すぐに別れてしまうということ。

work’s my excuse

excuseは「言い訳」の意味。仕事を言い訳にして逃げてしまうということですね。

the truth is I can’t open up

「真実は、僕は心を開くことができないということなんだ」という意味。女性と別れてしまうのは、相手を信じられない自分のせいだと言っています。切ないですね。

I brought my pride and my guitar

故郷に戻った主人公。心境が変わっていくことに注目。「僕はプライドとギターを持ってきた」と、ギターだけを携えて初心に戻った主人公の姿がここにはあります。

all my friends are all gone but there’s manicured lawns

「友達はみんないなくなってしまったけれど、手入れされた芝生があった」という意味。後半の「手入れされた芝生」が輝いて見えてこないでしょうか? 主人公の新しい旅立ちの意志が感じられる歌詞です。

I met some fans on Lafayette

Lafayetteはストリート系のファッションプランドのようです。

they said tell us how to make it cause we’re getting real impatient

主人公はがラファイエットでファンからこう言われます。「成功する方法を教えてくれ。(成功したくて)我慢できないんだ」と。

so I looked ‘em in the eye and said

主人公は、彼らの目を見て冷静に言います。その言い放った言葉が、you don’t wanna be high like meで始まるとこの歌詞なわけですね。

オリジナルはアコースティックギター・バージョン

歌詞の内容を知れば知るほど、オリジナルのアコースティックギター・バージョンの方が、好きになってしまうかもしれません。

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