The BeatlesのHelp! ジョン・レノンが愛した名曲

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Help! (The Beatles)

ビートルズ解散後の1971年、ジョン・レノンはローリング・ストーン誌のインタビューで、Help!の歌詞がすこぶる好きだと語っています。なぜならビートルズが人気絶頂にあった当時、目まぐるしいアイドルとしての生活に追われながらも、心底では本気で「助けて!」と叫んでいた自分がいたという事実があったからです。無意識でも、自分の心の叫びを表現できていたということが、作者としての彼を安心させるものだったのかもしれません。

この記事ではHelp!の歌詞や意味の解説と、歌詞に使われている英語表現やフレーズの解説をします。歌詞カードに付いてくる対訳はあくまでも一つの解釈です。英語の歌詞を英語で読み取って、あなただけの日本語訳や和訳をしてみてくださいね!

本サイトでは、批評・研究の目的での引用に留め、歌詞の全体像やその対訳・翻訳・和訳は、著作権や翻訳権の関係で載せていません。英語の歌詞についてはgenius.com>Help!をどうぞ。

歌詞全般について

相手に助けを求める言葉が一人称で綴られていきます。若い時分は自信のあった歌詞の主人公は、今はそうでないことを悟っており、助けを求めるその声は切実です。

英語の歌詞と和訳のヒント

Help!

このhelpは他動詞で、後ろにmeを補い、help me!とすると意味が通じます。helpの自動詞の意味は「役立つ」

not just anybody

anybodyは「誰でも」、not justは「単に…だけでなく」
合わせて、「どんなやつでもいいってわけじゃないんだ」

you know I need someone

you knowはさまざまな意味がありますが、ここでは苛立ちを表し、「いいかい、そうじゃなくて」の意味でとればよいと思います。

when I was younger so much, younger than today

正しくはyounger than I am todayですが、このようにthanの後ろは省略されます。

I never needed anybody’s help in any way

否定語(never)とanyがともに使われると、強い否定を表します。
never … in any way「少しも…ない」

but now these days are gone

gone 「過ぎ去って」

I’m not so self-assured

self-assured「自信満々の、物おじしない」

now I’ve changed my mind

change one’s mind「心を入れ替える」
I’ve = I have
現在完了形で、「今ちょうど…した」というニュアンス。

and opened up the doors

ここも(I’ve) opened up the doorsと補います。
open up the doorsは、ただopen the doorsと言うよりも、「ずっと閉ざしていたものを開け放つ」的なイメージとなると思います。

help me if you can

if you can help me
「もし助けてくれるなら」

I’m feeling down

feel down「気が滅入る」

and I do appreciate you being ‘round

appreciateは「感謝する」
動詞の前にdoをつけると、強調表現となります。
‘round = around 「そばに」
「君がそばにいてくれてホントに感謝するよ」

help me get my feet back on the ground

getは「…の状態にする」
「僕の足を地面に戻すのを手伝ってくれないか」

won’t you please, please help me?

won’t youは相手への依頼表現「…してくれないか?」

and now my life has changed in oh so many ways

has changedは現在完了形。現在時制を表すnowと一緒に使ってもOKなんですね。
oh soは歌いやすくするために挿入してあると思われます。
in many ways「さまざまに、いろんな意味で」

my independence seems to vanish in the haze

independence「独立心」
seems to「…のようだ、…みたいだ」
vanish「突然見えなくなる」、haze「かすみ」

but every now and then

every now and then「時々」

I feel so insecure

insecure「不安定な」
対義語はsecure「安心した」

I know that I just need you

justは「ただ…」
「ただ君が必要ってことはわかってる」

like I’ve never done before

like「…のように」
「僕が以前にしたことがないくらいに」

曲を書いた時、ジョン・レノンは何歳だった?

ジョン・レノンが生まれたのは1940年、Help!が録音されたのは1965年なので、わずか24、25歳でこの曲を書いていたことになります。その年齢で「若い頃は…」なんて歌詞を書いていたということを考えると何か身震いしますね。

この曲は2分18秒の中に、267語が詰められています。軽快なリズムと、ジョン・レノンの小気味のいいアコギを伴奏に歌われているため、歌詞の切実さより、活力や元気よさが前面に出ていますが、作者のジョンは、この曲をスローテンポで再録したいと思っていたという話もあります。…と思いつつYouTubeで検索したら、出てきました!

70年代に入ってから、ジョン・レノンがピアノでHelp!を弾き語りしている音源のようです。ジョン亡き今実現はできませんが、この曲の完成版を聞きたかった…