Shawn MendesのIn My Blood 弱さと共存する強さとは

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In My Blood (Shawn Mendes)

「血は争えない」と言いますが、自身の生来の気質は変えようと思ってもすんなりと変えることができるものではありません。In My Bloodというタイトルにはどのうよな意味が込められているのでしょうか?

この記事ではIn My Bloodの歌詞や意味の解説と、歌詞に使われている英語表現やフレーズの解説をします。歌詞カードに付いてくる対訳はあくまでも一つの解釈です。英語の歌詞を英語で読み取って、あなただけの日本語訳や和訳をしてみてくださいね!

本サイトでは、批評・研究の目的での引用に留め、歌詞の全体像やその対訳・翻訳・和訳は、著作権や翻訳権の関係で載せていません。英語の歌詞についてはgenius.com>In My Bloodをどうぞ。

歌詞全般について

help meで始まり、アウトロでI need somebody nowを繰り返す歌詞には、必死に誰かの救いを求める語り手の姿が見られます。しかし、冒頭で出てくるとおり、生来のあきらめることが簡単にできない自己の性分があるため、2つの相反する気持ちの間を右往左往し、葛藤の最中にある人物像がありありと見えます。

英語の歌詞と和訳のヒント

help me, it’s like the walls are caving in

it’s like …で「…のようだ」、cave inは「崩れ落ちる」
壁が崩れ落ちそうだと比喩し、助けを求める歌詞の主人公。

sometimes I feel like giving up

feel like doingで「…したい気持ちになる」
「時々あきらめたい気持ちになるんだ」

but I just can’t

can’tの後ろにはgive upが省略されています。
なので、「僕はあきらめることができない」と言っているわけです。

it isn’t in my blood

なぜなら、「それが僕の血筋にはないから」
「血の中にある」=「生まれながらにして体に染みついている」
あきらめることができない性分なわけです。

laying on the bathroom door, feeling nothing

layingとfeelingのing形は分詞構文なので訳し方は「…しながら」が基本。
「バスルームのドアにもたれながら、何も感じないまま」

I’m overwelmed and insecure

overwelmed「圧倒されて」、insecure「不安定な」(secure「安全な」は対義語)
「僕は圧倒されて不安定な状態なんだ」

give me something I could take to ease my mind slowly

something以下はsomethingを修飾するフレーズ。
something I could take「僕が取ることができる何か」
easeはeasyの動詞形で「和らげる」の意味。
to ease my mind slowly「気持ちをゆっくりと和らげるための」

just have a drink and you’ll feel better

命令文+andで「…しなさい、そうすれば…」
drinkはこれ自体で「アルコールを飲む」という意味にもなります。
「アルコールでも飲めば、気持ちがよくなる」

just take her home and you’ll feel better

命令文+andは、上に同じ。
「彼女を家に送っていけば、気持ちがよくなる」

keep telling me that it gets better

そんな風にして自分の心を落ち着かせようとする主人公。
keep doingで「…し続ける」
「きっとよくなるって自分に言い続けている」

does it ever?

does it ever get better?と、省略さているget betterを補います。
「今だかつてよくなったためしはあるだろうか?」

no medicine is strong enough

主語にnoが付くと否定文となります。
「どんな薬も十分に強いとは言えない」

someone help me

誰かに助けを求めています。

I’m crawling in my skin

crawlは「はって行く」という意味。
crawl in one’s skinという表現は、リンキン・パークの2003年発表の曲Crawlingが元ネタのようです。
「皮膚の中をはって行く」という表現から、主人公がかなりしんどい状況にいることがわかります。

I’m looking through my phone again, feeling anxious

look throughで「…に目を通す」
feeling anxiousにはやはり分詞構文が使われているため、「…しながら」と訳します。
「携帯電話にまた目を通している、不安になりながら」

afraid to be alone again, I hate this

「また一人になることを怖れている、そんな自分が嫌いだ」

I’m trying to find a way to chill, can’t breathe

chillは動詞で「落ち着く、くつろぐ」の意味を表します。
「落ち着く方法を探しているけど、息ができない」
breatheは動詞。breathが名詞形。

is there somebody who could (help me)

「僕を助けてくれる誰かはいないか?」

I need somebody now

「僕には今誰かが必要なんだ」

someone to help me out

help A outで「Aを助け出す」
「僕を助け出してくれる誰かを」

ショーン・メンデスはパニック障害?

あるサイトでショーン・メンデス君が、panic attackであると書いてありました。いわゆる「パニック障害」のことで、不安障害の一つのようです。真実であるかどうかは定かではありませんが、彼が何らかの精神疾患に悩まされている(いた?)のは間違いないようです。

この曲をリリースしたのが19歳の時ですが、若くして世間に名を知らしめた者にしかわからない心の葛藤や不安があるのでしょうね。

私は「あきらめること」ができないのは自分の性分であるという歌詞の解釈をしましたが、これはgiving up is not in my bloodという風に捉えているためです。このように解釈すると、自分を鼓舞するパワフルな応援ソングにも聞こえてきて、アウトロの叫びが悲痛というよりは、弱い自分と対峙する力強さをもったもう一人の自分が見えてきます。

さて、あなたならどう解釈するでしょうか?

(おまけ)In My Bloodの共作者の1人であるTeddy Geigerは、ショーン・メンデスの初期のヒット曲Stitchesの共作者でもあるみたいですよ。

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